「応用情報技術者午後問題の重点対策」がおすすめできる理由
- 2019.06.23
- IT・プログラミング
- レビュー, 勉強, 資格

iTECが出版する参考書「応用情報技術者午後問題の重点対策」がなぜあちこちで評判が良いのか、読んでみる前は分厚い本でやりにくそうだなと感じ、何が良いのか分からなかったため、実際にこの参考書で取り組んでみて個人的におすすめできる理由を書いていこうと思います。
ちょうど応用情報技術者試験に合格発表された時期に書いているため、勉強法や合格体験記は別の記事で後ほど掲載する予定です。
※勉強法を記したので関連記事を追記
問題集の前に押さえておくべき事前学習のページがある
ただの問題集というわけではなく、各章の前に問題を解くにあたって必要となる知識を身につける学習ページや、簡単な例題があります。
たとえばセキュリティの章だと公開鍵や共通鍵暗号方式の解説がのってたりします。自分の場合、暗号方式については午前の過去問集を解くたびに回答の解説を見る程度で少し曖昧な知識だったので、しっかりと説明しているこの本で明確に違いや仕組みが分かったので、それだけでも買って良かったなと感じました。
そのため、問題に取り組む前に必須となる知識を学習し、それを応用して問題を解いていくため、ただ問題集でいきなり解くよりも学習効率が高いと思いました。
また、学習のセクションによって着実な知識が身につくので、午前の対策にもなるような構成になっています。
ちなみに学習のセクションについてはネットワークやデータベースなど、テクノロジ系に関する章は盛り込まれていますが、マネジメント系やストラテジ系だと事前学習が1~2ページほどと少なめなのは注意です。
テクノロジ以外だと事前知識があまり必要でなかったり、解説でカバーできるためだと思います。
汎用的に解けるようになることを意識した過去問選びと解説
最近の数年分の過去問を掲載している問題集とは違い、出題されることの多い内容や、問題を解く上で必要となる土台の知識が求められる良問を過去問から選んで5~6問出題されます。
学習効果の高い過去問が出題され、解説については他の問題にあたっても知識を応用して解けるようになることを意識したものになっています。
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」ような感じです。本が他のものに比べて段違いに分厚いのは、納得できるような読者に優しい解説があるためだと思いました。
解説のページについては、問題の解説だけではなく、回答を見て疑問が残りそうなことを個別に取り上げて答える「FAQ」があったり、注目すべき「ONE POINT」などがあったりします。
分厚い本をすべて読む必要はない
この参考書はとても分厚いのでハードルが高く感じられると思いますが、全てやる必要はありません。
買う前はこんなに分厚くて取り組めるのかな?と感じましたが、午後の問題は必須問題(セキュリティ)1題と、選択問題10項目の中から4題選びます。
そのため取り組む時は必須項目のセキュリティ1題と、他の選択項目4題+保険に1題くらいを選ぶため、全体の6割くらいです。
分厚いため隅っこのページだと勝手に本が閉じてしまい、なにかでおさえる必要はありましたが、だからといって勉強中に読みにくかったり使いづらいと思った印象はなく、快適に取り組むことができました。
自分は家でしか取り組みませんでしたが、持ち運ぶとなると重いので少し大変だと思います。持ち運ぶ場合は解体すると快適になるのでしょうか。
まとめ
買う前は何が良いのか分からずただ評判がよく買ってみた感じでしたが、実際に取り組んでみて事前の学習セクションがあること、良問が抜粋され、汎用的に解けることを意識した解説があることがおすすめできる理由となりました。
自分は午後対策については重点対策の本のみで取り組み、選択する項目だけ2周取り組んで一発合格することができました。
しかし、本番では午後においても幅広い知識が求められるため、午前問題の対策で過去問を解くだけではなく、同じiTECが出版する「応用情報・高度共通 午前試験対策書」などでしっかりと網羅的な基礎知識を身につけるのが合格するには着実だと感じました。
-
前の記事
FPS初心者が60hzから165hzのゲーミングモニターに変えた感想 2019.06.05
-
次の記事
「応用情報技術者試験」に1発合格した勉強法と反省点・アドバイス 2019.11.16