【レビュー】タイプ感で選んだ「APEX PRO TKL」が別次元の反応速度だった

【レビュー】タイプ感で選んだ「APEX PRO TKL」が別次元の反応速度だった

青軸以外、テンキーレス、日本語キーボードという条件で秋葉原のゲーミングショップで様々なゲーミングキーボードを試し打ちしたところ、一番打鍵感が良かったものがSteelSeriesの「APEX PRO TKL JP」でした。

省スペースかつタイピングが心地よいという理由で選んだAPEX PROでしたが、キーを押したときに反応する深さを変更できる「OmniPoint」スイッチという機能が予想外に凄かったため、APEX PROを使ってみて良かった点や悪かった点をレビューしていきます。

良かった点

タイピング感

今までは青軸、テンキーありのキーボードを使っていましたが、ついに大きさやボイスチャットをしているときに音が気になり始め、青軸以外で素晴らしい打鍵感のキーボードを探していました。

一度Amazonで6000円ほどの赤軸のキーボードを買ってみましたが、まったくしっくりこなかったため、キーボードは実際に試して買うのが良いと考え秋葉原のゲーミングショップを複数回って一番良かったタイピング感だったのが「APEX PRO TKL」でした。

反応するキーの深さを設定できるアクチュエーションポイントが可変なので、キーを押すと下でコトっと音が鳴るコトコト感・ポコポコ感が個人的にとても心地よかったです。

参考までに以前使っていたキーボードはCooler Masterの「MK-750-GKCL1-JP 青軸」です。こちらも素晴らしいタッチ感でした。

打鍵音

コトコト、カタカタ という打鍵音が心地よいです。青軸のキーボードはカチャカチャッと高音域に音が広がるので、マイクを通した相手は少し気になるようでした。

このキーボードにしてからはタイプの音は少し聞こえるようですが、以前のように気になることがなくなったそうで、満足の結果に。とてもキーボードASMRにふさわしい音です。

キーの反応速度

個人的には打鍵感が良いという理由で選びましたが、反応するキーの深さを変えることのできる機能の効果が予想以上でびっくりしました。

今までは反応性は何を使ってもあまり変わらないと思っていて注目していなかった機能なので、思わぬ副産物です。

以下が設定画面ですが、反応するキーの深さは0.4mm ~ 3.6mm10段階で設定可能。

キーの深さを浅くすれば浅くするほど誤入力も増えますが、キー毎にアクチュエーションポイントを変更できたため、反応速度は不要だけど誤入力するとゲームがやりにくくなるマップ表示のキーだけ深さを調節したりしています。

起動するゲーム毎に設定を変えることができるため、普段は標準の深さ(5段目)の設定で、ゲームをするときは一番浅い設定にして自動で切り替えることが出来ます。

以前もゲーミングキーボードを使っていたので、そこそこの反応速度でプレイしていましたが、このキーボードを使うとキーを押す瞬間に手に吸い付くようにキャラクターが動いて挙動が実感できるレベルで別次元だったので、ゲーマーなら一度試すべきですね・・・自分はもう他のキーボードには戻れなさそうです。

デメリット

配線が太い

画像だと少し伝わりにくいですが、配線のキーボードが結構太いです。となりのiPhoneの充電ケーブルと比べたらわかりやすいかもしれません。
APEX PRO TKLの配線

テンキーレスなので、机の上をスッキリといきたいところですが、予想以上に配線ケーブルが大きかったです。

このキーボードはUSBパススルーという、PCにUSBを2本指したらキーボードに存在するUSBポートにスマホなどのケーブルを挿して充電できる機能があります。

これは便利な機能で、使えるので自分はスマホの充電に使用しているのですが、その代わりにキーボードのケーブルが太くなるというデメリットもあり。

少しケーブルの存在感が大きく、またUSBバススルーを使うと机上の配線も増えるので、少しスタイリッシュな風景からは遠ざかるなという印象。

ディスプレイ機能でスクリーンショットのボタンがない

これは設定によって使っていないキー(自分はPage Up)にスクショ機能は割り当てられますが、ディスプレイに存在していた3つのキーがないのは人によっては少し不便かもしれません。
APEX PRO TKLのディスプレイ機能

なんといってもこのディスプレイ、使いみちがまったく思い当たりません。

Discordの通話状態やLOLやCS:GOなどの情報表示、PCのCPUやメモリの使用量をリアルタイムで表示する機能など、色々あるみたいですが、わざわざキーボードのディスプレイを見て確認する必要性が皆無・・・

ディスプレイの隣にあるホイールは音量を物理的にササッと変えられるので少し便利です。

ホイールの下にあるミュートボタンはSpaceキーと同じ役割なので微妙ですね・・・ホイール下のメディアキーはキー設定の対象外のようです。

ディスプレイは自分の好きな画像に変更できたりするため、キーボードに小さなディスプレイが付いていること自体はビジュアル的に少しかっこいいので、アリかもしれません。

ただ、余計な機能にも見えるので、これがあるくらいなら値段を下げたり配線を補足したり、スリムな感じになると良かったかなという印象です。

総評

個人的に思うところも少しありましたが、デメリットはかゆい部分くらいの印象で全体的にはとても満足しています。

タイピングするときのコトコト感が青軸以外で一番心地よいという理由で選んだ「APEX PRO」でしたが、キータッチの反応速度をカスタマイズできる機能にはとても驚かされました。

一度このキャラの移動が手に吸い付くように動くラグなしの操作を経験すると、他のキーボードに戻りたくなくなるくらいのものであったので、一度体験してほしいデバイスです。

◆関連記事