【30製品】Wacom以外にも候補あり!液タブ一覧まとめ

以前まではWacomが独占していた液タブ業界ですが、近年は中国系や欧米等、多くの企業が参戦してきました。
それによる競争によって価格がより安価になってきたり、どのような機種にするかといった選択肢も増えてきたため、Wacomや他社製品の液タブをまとめて紹介していこうと思います。
Wacom
【NEW】Wacom One 13
2020年1月16日に発売されたWacomの最新作!
13.3型で約4万円の初心者向けエントリーモデルです。Wacom製かつ13.3型の液タブが4万円とは、時代が変わったなと感じます。
スペックとしては、フルHD(1920×1080)、筆圧4096レベル、色域のNTSCカバー率72%、タッチ機能なしとなっています。
従来のモデルでは筆圧8192レベルが主流になりましたが、数年前までは筆圧2048段階が主流だったので、筆圧4096レベルは個人的に気にならないところです。
「Wacom One 13」のペンにはテールスイッチ(上端にあるボタン)はありませんが、サイドボタンで消しゴムなどの割当が可能。
その他特典として、ペイントソフトの「CLIP STUDIO PAINT PRO」が6ヶ月使用できるライセンスや、デジタルノートアプリ「Bamboo Paper」のプロパック版が使えるライセンス付属。
また、PCに接続する代わりに、一部のAndroid端末のスマートフォンに接続して使うことができる機能もあります。
○対応機種一覧
・Samsung, Galaxy S8
・Samsung, Galaxy S10+
・Samsung, Galaxy Note 9
・Samsung, Galaxy Note 8
・Samsung, Galaxy Note 10+
・Samsung, Galaxy Note 10
・Huawei, P30
・Huawei, P20 Pro
・Huawei, Mate 30 Pro
#iPadやiPhoneは非対応
重量は1kgと従来の液晶タブレットよりも軽いので、スマートフォンとの持ち込みで外出時にも使うことができそうです。
中国系企業の価格に対抗したエントリーモデルでありながらも、スペック的には申し分ないので13.3インチ辺りを検討している方には一番良い選択肢ではないかと思います。
Cintiq Pro 13
2019年7月25日に発売された13.3インチの比較的新しいモデル。従来のモデルに比べスリムな設計となり、筆圧が2048→8192の4倍かつ、RGBカバー率が向上。
価格は約8万円。私はペンタブからこの製品の古いモデルを購入したことがありますが、ペンタブの時は大きい画面で描くことができたので、いきなり画面が小さくなった感は否めないです。
今までペンタブレットで20インチ以上のモニターを使って絵を描いていた人は個人的にはもう少し大きいサイズがおすすめです。
最新作の「Cintiq 16 FHD」と比べると、画面サイズが小さいのにこちらのほうが価格が高いです。タッチ機能があるかないかの差なので、大画面が良い方は後述の「Cintiq 16 FHD」や「Cintiq 22 FHD」を検討するのが良いと思います。
Cintiq Pro 16
15.6型で価格は約15万円。
少し前までWacomだと13インチの次に大きいのは22インチという状況だったので、様々な大きさをサポートしてくれるのはありがたいです。
こちらは解像度4K(3840×2160)対応です。HDMI接続の場合のみ2Kの解像度となるようです。
Cintiq 16 FHD
2019年1月発売の新しめのモデル。「Cintiq Pro 16」と同じ大きさでありながら約6.6万と10万ほど値下げされており、Wacomとしては破格の値段となりました。
従来モデルとのスペック比較
- 最大解像度:4K(3840 x 2160) → フルHD(1920 x 1080)
- タッチ機能:あり→なし
- 視差:ダイレクトポインティング対応で◎ → 非対応で◯
- 接続方法:USB Type-CまたはWacom Link Plus → 3 in 1 ケーブル
タッチ機能はなく解像度はフルHDとなり、機能を抑えています。
ショートカットキーを使ったり、高い解像度の必要性がないような、趣味で利用する方にはとてもマッチしたモデルだと思います。
視差の有無を追求する方は一考ですが、この価格差だと霞そうです。
Cintiq 22 FHD
2019年7月25日発売の新しめのモデル。Cintiq 22HDの後継機で、21.5型サイズの大画面でありながら約10.8万とだいぶ手の届く価格域になりました。
従来モデルのスペックとの違いは、筆圧レベルが2048→8192に進化し、色彩カバー率がAdobe RGB 72% → sRGB 96%になっているところです。
こちらはタッチ機能がなく、最大解像度は4KではなくフルHDとなっているため、後述の「Cintiq Pro 24」と比べると廉価版でコスパの高いエントリーモデルとなっています。
Cintiq Pro 24
23.6型の大きいサイズ。USB Type-CやHDMI、Display Portで4Kに対応。
名の通り、プロのイラストレーターが使うような本格サイズでお値段は約26万円。タッチ機能ありだと約31万円です。
現状で一番良いモデルとなりそうですが、やはり高いですね・・・
タッチ機能があると誤作動が気になりそうであるため、個人的にはタッチ機能なしでショートカットキーや左手デバイスを活用するのが良いと思います。
Cintiq Pro 32
2018年11月に発売された新型。世に出回っている液タブの中で一番大きな31.5型サイズです。
B4サイズ2ページの漫画原稿用紙を見開きで使える大画面。お値段は約36万円。
Cintiq 27QHD
27インチの古いCintiqシリーズで一番大きいモデルは2,560×1,440の解像度となっております。お値段はタッチ機能ありで約23万円。
Wacom Mobile Studio Pro 13 (2019年モデル)
すでにWindows10のOSが搭載されており、PC不要でお絵かき可能なモデル。13.3インチモデルで価格は約21万円。
2019年12月12日に発売された新作で、値段は従来モデルとほぼ変わりませんが、スペックが改良されています。
CPU:Intel Core i5-8269U (2.6GHz、最大4.2GHz)
GPU:Iris™ Plus Graphics 655
容量:128GB SSD
メモリ:8GB(空きスロットはないが交換可能)
筆圧:8192レベル
タッチ機能:あり
色域:Adobe RGBカバー率82%
重量:1440グラム
カメラ機能:フロント5Mピクセル、バック8Mピクセル
OS:Windows 10 Home
Wacom Mobile StudioはPCが必要ないこともあり、持ってない方や一つの個体だけで作業したい方にはおすすめのシリーズです。
【NEW】Wacom MobileStudio Pro 13(2020年モデル)
MobileStudio Pro 13のスペックが向上したバージョン。2020年1月30日発売の新モデルで、価格は約31万と、10万円ほど高価になっています。
スペックに妥協しない方のためのプロ仕様です。
主な違いはCPUがi5からi7、メモリが8GBから16GB、ストレージが128GBから512GB、OSがHome PremiumからProfessionalに変わり、スタンドも付属されています。
CPU:IntelCorei7-8559U(2.7GHz、最大4.5GHz)
GPU:Iris™ Plus Graphics 655
容量:512GB SSD
メモリ:16GB(空きスロットはないが交換可能)
色域:Adobe RGBカバー率82%
筆圧レベル:8192
タッチ機能:あり
重量:1,440g
カメラ機能:フロント5Mピクセル、バック8Mピクセル
OS:Windows 10 Professional
MobileStudio Pro16 (2019年モデル)
2019年10月18日発売の15.6インチモデルのモバスタ。価格は約38万円です。
MobileStudio Pro13と比較すると、こちらの解像度は4KディスプレイUHD(3840×2160)でGPUも進化。また、メモリも一つ拡張可能です。
CPU:Intel Core i7-8559U (2.7GHz、最大4.5GHz)
GPU:NVIDIA® Quadro® P1000 4GB GDDR5
メモリ:16GB(空きスロット1つあり)
色域:Adobe RGBカバー率85%
容量:512GB SSD
重量:2100g
カメラ機能:フロント5Mピクセル、バック8Mピクセル
指紋センサー:搭載
筆圧レベル:819
スタンド:同梱
OS:Windows 10 Professional
ここまで来ると企業向けの機械であると感じます。プロ向けのモデルですね。
Wacom以外の端末
ここまではWacomの液タブを紹介してきましたが、ここからは「GAOMON」や「HUION」、「XP-Pen」といった中国系企業のものを取り上げていきます。
ここからの特徴はWacomと比較してとても安価なことです。昔は液タブといったらWacomしかほぼ選択肢がなく、13.3インチで約10万円くらいでした。
最近はWacomの特許が切れてきたためか、中国系企業の液タブが増え、全体的に値段が下がり、消費者にとっては嬉しい状態に。
最近は中国系液タブでも視差が少なくなる(画面と筆のズレが少なくなる)フルラミネーション加工技術が施されているため、どんどん品質に差がなくなってきているように思えます。
長年培ってきた品質をもとにWacomを選ぶか、徐々に差を埋めていると感じられるコスパ最強のWacom以外の液タブを選ぶかですね。
GAOMON
GAOMON PD156 PRO 15.6インチ
GAOMONの15.6インチの中華製液タブ。お値段は約4万円。ワコムと比べるとこの大きさでこの価格は安いですね。
サイドに9個のショートカットキーやOSDキー(最後に用いたキーを使えるボタン)、ラウンドキーがあります。
解像度は1920 x 1080でIPSパネル搭載(アンチグレアフィルムはすでに貼られている状態)。色域は88%(NTSC)でフルラミネーション加工技術というものを搭載し、視差を少なくしています。
ペンの性能は筆圧8192レベルで傾き検知60°です。
GAOMON PD2200 21.5インチ
こちらは先ほどのPD156 PRO 15.6インチと比較すると21.5インチになり、価格は約4.4万円になっています。
画面の縁の幅も小さくなり、スッキリした印象がありますね。物理的なボタンではなく、8個のタッチキーになっています。
色域は88% NTSCから92% NTSCに向上しており、上位互換の液タブです。
HUION
Kamvas Pro12
「HUION」の11.6インチ液タブ。お値段約2.8万(15%クーポンで約2.4万へ)。とても安いですね。
色域はAdobe RGB92%カバーでアンチグレアガラス搭載。フルラミネート技術で視差を少なくしています。
筆圧は8192レベル。ショートカットボタンが4つあり、1つタッチバー搭載。左利き設定あり。
Kamvas Pro13
HUIONのKamvasシリーズ。Kamvas Pro12との違いはサイズと価格で13.3インチ型の約3.2万(クーポンで2.6万へ)。
Kamvas Pro16
15.6インチで約3.3万。1つのタッチバーと6個のショートカットキーあり。
Pro12、Pro13はスタンド付属ですが、こちらはスタンドは付属されておりません。
Kamvas20(2019)
19.5インチで約5.6万(30%クーポン適応で約3.9万)とコスパが良いです。
こちらはショートカットキーが周りにないため、その分スッキリしたUIですね。
Kamvas Pro20(2019)
Kamvas20(2019)のPro版。19.5インチで約6.9万(25%クーポン適応で約5.2万)。
Pro版は左右に8個(計16個)のショートカットキーと、左右に1個(計2個)のタッチバーがあります。物理キーが欲しい方向けです。
Kamvas Pro22(2019)
21.5インチで約10万円。Kamvasシリーズの一番大きいサイズです。
左右に10個(計20個)のショートカットキー搭載で左右に1個(計2個)のタッチバーがあります。
XP-Pen
Artist 12 Pro
XP-PENの液晶タブレット。11.6インチで約3万円。こちらも8192レベルの筆圧です。
フルラミネート技術採用でこちらも視差が少なくする工夫がされています。色域は72%(NTSC)
ノングレア保護フィルムが貼られており、誤タッチ操作を防ぐ指ぬきグローブも付属。また、購入特典として3ヶ月間分のpixivプレミアムを無料で使えるようです。
UIとして8個のボタンと1つのホイールが左サイドにあります。
Artist 13.3 Pro
こちらはArtistシリーズの13.3インチ版で約3.5万。(10%クーポンで3.15万)
Artist 12 Proとの違いは画面サイズと色域が72%(NTSC)→88%(NTSC)に向上していることです。
Artist 15.6 Pro
XP-Penの15.6インチで約4.5万(20%クーポンで3.6万)
Artistシリーズで特に変わった点は画像サイズくらいですが、付属ペンがPA2からP05Rに代わっており、スムーズさが向上しているようです。
Artist 22EPro
22インチで約6万円(クーポン適応で約5.1万)
左右に8個(計16個)のボタンを配置しております。
古い機種なので、ペンは充電式でフルラミネート技術のような視差を少なくする性能はないようです。色域は82%カバー。
大きい画面で安さ重視な方向けです。
Artist22 R Pro
2019年11月の新作。21.5インチで価格は約7.8万。
ショートカットキーが左右に10個(計20個)と、左右の真ん中にホイールリングが1個(計2個)です。色域は88%(NTSC)カバー。
XP-Pen製品の大きいサイズで高機能が良い方向け。
その他端末
ここからはWacomや中国系企業以外の液タブやタブレット端末の紹介です。
DellからはWacomより価格を抑えた本格仕様の27インチ液タブが登場しており、AppleやMicrosoftからは「iPad」や「Surface」といった繋げるPCを必要としないタブレット端末があります。
こういった製品も描く目的やスタイルによっては選択肢として考慮してみると良いですね。
Dell
Dell Canvas
現状27インチの液タブでWacom以外のものはこちらのDell Canvasのみ。RGBカバー率100%は他の液タブにない特徴。
パソコンメーカーのDell手がけた液タブで価格は約18万円。
WacomのCintiq 27QHDと比べるとこちらのほうが視差が少なく、価格も安いです。
「トーテム」というくるくる回すことができる円形の左手デバイスが特徴。
タッチ機能と合わせて使えれば良いですが、私の場合は他の左手デバイスを買って操作しそうです。
27インチの液タブで、なおかつ20万円以下で抑えたい方におすすめしたい製品。
参考リンク:Dell Canvas: ペンおよびトーテム対応のインタラクティブなディスプレイ | Dell 日本
※購入しました。
レビュー記事:【レビュー】27インチの液タブ「Dell Canvas」の描き心地や機能について
Apple
iPad Proシリーズ
iPadのようなタブレット端末を考えるのも一つの手段です。特にiPad Pro + Apple Pencilの描き心地は素晴らしいものになっております。
PC不要で手軽に描くなら今の所iPadがベストな選択ではないでしょうか。
iPad Proは10.5インチと12.9インチがあり、私は12.9インチを所持しておりますがとても快適に描くことができおすすめです。
個人的にはiPadの27インチとか出たら最高なんですが・・・痺れを切らしてDell Canvasを最近買いました。
参考リンク:iPad Pro – Apple(日本)
Microsoft
Surface Go
Microsoftのタブレット端末を使うのも良いですね。最近だとSurface Goが出たので気になるところ。メモリ8GBのモデルで約7万円です。メモリ4GBの安いモデルは約5.3万ですが、絵を描くならたくさんレイヤーを重ねると重くなるので8GBが良いですね。
522gで持ち運び可能で、この端末一台でお絵描きできます。
画面サイズは10インチで、解像度は1800×1200。
Surface Penは別売り(約1万)で筆圧は4096段階で傾き検知あり。
タブレット端末で画面は小さめですがOSはWindowのため、CLIP STUDIOやSAIなどが使用できるのは良いところ。
Surface Laptop 2
こちらはSurfaceの13.5インチバージョンで約11万。
Windows 10搭載で128GB容量、8GBメモリ、コアi5のCPU搭載。重量は約 1,252 gでSurface Goの2倍以上ですね。
Surface Studio
デスクトップ一体型のクリエイティブデバイス。
通常は画面を立ててPCのように扱い、イラストを描くときは画面を傾けて28インチの大画面液晶に思う存分描くことができます。
PC+液晶タブレットだと机上がごちゃごちゃしてしまいますが、こちらはオールインワンで大画面液タブを味わうことが可能。
価格は40万円からと高価なため、本当にプロ御用達デバイスという感じです。
こちらは「Surface Dial」という画面に貼り付けてクルクル回すことのできる円形の左手デバイスがあります。
参考リンク
・Microsoft Surface Studio | 超高性能デスクトップを、あなたのスタジオに。
◆関連記事
-
前の記事
韓国語の面白い言葉・若者が使うスラングやミーム23選! 2020.02.11
-
次の記事
ゲーミングマウスの必要性は?FPS初心者が使い倒してみた感想 2020.03.09