在宅ワークを10ヶ月やって感じた14のメリットと9のデメリット

在宅ワークを10ヶ月やって感じた14のメリットと9のデメリット

コロナの影響で会社に行くことができなくなり、早くも10ヶ月ほど立ちました。

今もなお、快適な、効率的な在宅ワークのやり方を時折アップデートしていて、うまく慣れてきたところや、未だ感じるデメリット等、書き連ねていきたいと思います。

ちなみに自分の場合は記事投稿時はコアタイムが存在するフレックス制のため、始業時間より少し遅くから仕事を始めるということは基本的にできない状態です。

メリット

通勤時間が無くなり、満員電車に乗らなくて済む

会社の往復に2時間、行くまでの身支度など考えると、より長く出勤に時間や体力などのリソースを使っていたと感じます。

満員電車に揺られて出社したり、退勤したり、それがなくなっただけで体力的にも仕事終わりに色々できるので、体力的な面で、さらに時間的な面で良いことだらけでした。

自分の時間や睡眠時間を確保できる

通勤時間がなくなったことに付随するメリットですが、朝は今まで身支度などする必要があり始業時間前の1時間半くらい前に起きておりましたが、それがなくなったおかげで、より自由時間や睡眠時間が増えました。

資格試験などのスキルアップもだいぶ余裕を持って時間を割けるようになったと感じます。

働く環境を自分の好きなようにセッティングできる

作業スペースを自分好みに変えることができます。

自分の場合は、デスクワークでずっと座っているのが不健康だと思い、立っても仕事できるようにしたいなと思い、以下のようなワンボタンで自動で机の高さが変わる机を買いました。

座りっぱなしの状態を解消することができてとても気に入っています。

また、運動不足の解消や、動きながら作業や勉強をすると効率があがるということから、立ちながらの作業で以下のようなステッパーと組み合わせてやるのもいい感じでした。

外出するにあたって発生する出費が無くなる

オフィスで勤務するために必要な出費が減ります。
具体的には、毎日コンビニで買うドリンク代であったり、微妙に高い社食であったり、スーツ自体も使わなくなるので買う必要や、クリーニング、シャツの洗濯代、コンタクト、スキンケア代などなど。

スーツ姿で外に出て会社で働く、というだけで日常的にいろんな出費があったのだなと感じます。

自分の場合は外出の機会が減り、携帯の料金プランも安いものにして、外出時によく聴いてた音楽サービスのspotifyも解約しました。

スマホもあまり使わなくなってきたので、これからは高いiPhoneを選ぶ理由がなくなってきたかもしれません。

デメリットで後で書きますが、光熱費などは高くなりますが、出勤に必要な費用に比べれば安いなという印象です。

昼休みを有効活用できる

昼休みはだいたい社食を食べて、あまった時間はスマホをいじるか、デスクで寝るかでした。

テレワークの場合はベッドで寝っ転がることもできれば、家でゲームができたり、風呂に入ってリラックスしたり、楽器を弾いてみたり、会社にいると出来なかったことが仕放題です。

会社にいるときは休憩時間といっても、自分の時間という感じではなかったですが、テレワークの昼休みは自分の時間として使えるようになった印象です。

疲れた時に堂々と休める

自分の場合は会社だと、自分の席にいるときは堂々と休めなかったのでトイレに行ったり等していたのですが、家にいるので休むときは寝っ転がっていても、気晴らしに楽器を弾いたりしても、ネットサーフィンをしても問題ありません。

休憩は入れたほうが仕事の効率が上がるので、すべきということは個人的にわかっていたのですが、中々自分の席にいると堂々と休みにくかったのが解消されたのは良かったなと思います。

会議室の移動時間等がなくなる

出社時は会議室の移動であったり、他拠点への移動でわりと時間を使っていましたが、現在だとZoom等のオンライン会議ツールを用いて一瞬で会議に出席することができるので、無駄な移動時間が減りました。

堂々と定時退社できる

終業時間のチャイムがなったにも関わらず、周りが全然帰るムードが無い中で、「お先に失礼します」といって帰るのは少し肩身が狭いというか、気を使う感じがありましたが、家に居たらリモート環境を切るだけで終わりなので、定時退社時の微妙なやりにくさがなくなったのは今思うとメリットだなと感じます。

対人ストレスが減る

堂々と定時退社できる、に似ているものですが、同じ職場の人といることで発生するストレスが減ります。

目上の人が近くにいることで発生する些細な気遣いをする必要がなくなったり、会議中に眠いけどしっかり聞いている感を出す立ち回りであったり、周りが喋っている中で自分も混ざるべきか・・や、挨拶をしっかりせねば・・・みたいな配慮だったり、余計な気遣いや忖度が減りました。

肌荒れが改善した

自分は今まで中々治らない肌荒れに悩まされていましたが、在宅ワークになったことで肌荒れの問題が解消しました。

今までは毎日朝に髭剃りをして、洗顔して、スキンケアの製品を塗ったり等していましたが、そうした毎日の肌の扱い自体に負担がかかっていたのかなと思います。

今では髭剃りの頻度は格段に減り、スキンケアや保湿剤等なにも使っていませんが、自然と肌荒れは解消しました。肌の絶食ができるのはいい感じです。

日焼けをしない であったり、さきほど述べた対人や出社・出勤によるストレスが減ったことも肌荒れ改善の要因の一つかもしれません。

仕事の合間に家事ができる・洗濯の頻度が減る

洗濯は特に好きなタイミングでしやすくなりました。衣類の洗濯に加えて布団を干したりなど、出社時はタイミングを見計らうのが難しかったですが、それがやりやすくなりました。

スーツを着なくなることによって洗濯すべき衣類も格段に減るので、洗濯の頻度もだいぶ減りました。

用事や伝達はチャットで済ますことができる・いきなり話しかけられて作業中断せずに済む

職場で働いていたときは、近くの席の人に尋ねる時は、わざわざその人の席に行ったり、忙しそうか、不在か確認したりする必要がありましたが、めんどくさいからチャットで聞いてはいけないかな?と思ったりしたこともありました。
#近くの席の人にあえてチャットを使うのは少し後ろめたさがありました

チャットなら、相手が集中している時にいちいち割り込む必要もなければ、自分もいきなり集中している時に話しかけられて集中していた作業が中断されません。
#作業の頻繁な中断・切り替えは効率を落とす要因になります

介護や育児がしやすくなる

家にいるので世話をする親や子供がいる場合はだいぶやりやすくなると思います。

出勤のために駅近や都会の割高物件に済む必要がなくなる

毎日出社する必要がなくなるため、会社に近いところや駅チカの狭くて高い物件に済む必要性がなくなります。

実家(故郷)に帰っている人もいました。自分も将来的には広くてのどかなで、安い物件に住みたいなと考えています。

デメリット

運動不足になりがち

満員電車に揺られるとだいぶ筋トレにもなるなと自虐的に思ったことがありますが、日常的な移動する機会が減るので、だいぶ運動不足は気になりました。

ただ、自分の場合は昇降式のデスクをかったり、ステッパーを買ったりして運動不足を軽減しています。

筋トレ意識の高い方なら空いた時間でジムにも通いやすくなるのではないかと思います。

生活リズムを崩しやすくなった

出勤すると強制的に陽の光を浴びて、朝、夕方に規則正しく動くリズムが作られるので、生活リズムを維持しやすいです。

在宅になってからは、自分の場合は生活リズムを崩しやすくなりました。

日常的な運動(移動)をしないので寝付けが悪くなったり、移動しないことで朝・昼・夜ごとのメリハリがなくなったり、陽の光を浴びなかったり、休憩時間にベッドでガッツリ寝たり。

要因は色々あると思いますが、生活リズムを維持するために、より意識が必要になったと感じました。

光熱費や環境整備にお金がかかる

光熱費の増加や、在宅の環境整備によるお金はかかりました。

自分の場合は昇降式のデスクが主ですが、家庭によっては自分の作業スペースやPCデスクがなかったりするので、環境整備に投資する必要があるかもしれません。

最近は福利厚生で在宅ワーク費の補助が出るところも増えてきました。

仕事の合間にスーパーや外食に立ち寄れない

今までは帰り際に買い物や食事を行っていましたが、在宅になると、買い物のために外にでる必要が出てきました。

テレワークを初めて間もない頃は外食のために毎日仕事終わりに外に出て、次第に3日に1日の頻度でスーパーに行って、、ということをしていました。

ただ、次第に外に出て帰るだけで数時間費やすというのが時間の浪費に感じてきてしまったため、外食の代わりにUberEatsを、スーパーに行く代わりに、オンラインスーパーの役割をするAmazonフレッシュを使うようになってしまいました。

テレワークでスーパーに行くためだけに外に出ている方は、Amazonフレッシュのサービスは快適なのでおすすめです。

自分の場合は帰り道にスーパーに立ち寄れないのがデメリットに感じていましたが、今は外に出る必要がなくなったため解消されました。

人と合わなくなる・口数が減る

意識しないと人と合わなくなります。会議では喋りますが、それ以外の雑談とかは少なくなるので、仕事以外で話す機会があまりないと喋り慣れなくなるかもしれません。

ダレやすい

家にいて、周りに人が居ない状況なので、ダレやすいです。

ちゃんとした服装に着替えてみたり、仕事をするスペースと、普段の生活の場で切り分けたり等すれば良くなるらしいです。

自分の場合は、昇降式デスクで立ったり座ったりを繰り返したり、以下のような作業用BGMをyoutubeで流したりしています。
lofi hip hop radio – beats to relax/study to

また、25分の作業+5分の休憩を繰り返して作業効率を上げることができるポロモードタイマーの機能を導入したりと、日々在宅ワークの最適化をしています。
chrome ウェブストア | Focus To-Do: ポモドーロ技術 & タスク管理

寝不足だったりで本当に作業が捗らないときは、今日はこれだけは終わらすぞ という感じの目標(ノルマ)を立てて、休憩もしっかり取りつつ作業とのメリハリを付けてやるようにしています。

場合によっては遅くまで会議しがち

家でもすぐ仕事できるようになることで、仕事とプライベートの境界が薄くなりがちなので、場合によっては夜遅くまでダラダラ会議したり というケースもあります。

その分、仕事が終わったら退勤する必要なく即プライベートの時間になるのは良いです。

在宅ワークになることで、ダラダラと夜遅くまで仕事するのが常態化したら、定時後の会議は参加しないようにする等、ある程度のルールを設けてやるのが良いかもしれません。

家に居場所がないと家庭内でギスギスする可能性

少し前に話題になりましたが、在宅によって夫婦間の問題が発生する場合もあるようです。

専業主婦にとっては一人だけのプライベートな時間を阻害されて不満が募る などということがあるかもしれません。

自分も実家に居た時、夏休み等で平日に家にいる時に普段居ないはずの父が昼間に家にいたら微妙な気分になるので分からなくもない悩みです。

職場の人と溶け込みにくくなるか

すでに現場で働いていた状態から、テレワークになる場合は大丈夫ですが、新しい部署に配属になったり、新人が入ってきたときには意識をして雑談の場を設ける等しないと溶け込みにくくなります。

特に新人の方にとっては、メンバーと馴染みのない状態で、溶け込みにくい状態で始めるので少し障壁になるかもしれません。

今まではアットホームな職場を掲げるような風潮があったりで、職場の人と密にうまくやっていくのが当たり前な感じでしたが、在宅ワークが主体になっていくと、だんだんとそうした風潮は薄れていくかもしれません。

これに付随するメリット・デメリットネタとしては、コロナの関係もありますが、自分の場合は飲み会をほとんどやらなくなりました。

これはこれで楽なような、でも少し名残惜しいようなそんな気分で、良いのか悪いのかどっちともいえない感じです。

総評

ざっと思いつく限りの在宅ワークのメリット・デメリットをあげてみました。

色々と問題もあげましたが、やはり時間的なメリットや、外に出ないことによる金銭的な出費の削減、自分のペース・やり方で仕事ができる恩恵はかなり多く、かなり満足度が高いです。

完全テレワークになって10ヶ月になった今も、環境を変えたり、やり方を変えたりで日々最適化を行って、テレワークに適応してきています。

生活の様式がだいぶ変わり、今では毎日満員電車に揺られるような生活に戻るのは避けたいほどの満足度なので、リモートで作業が可能な業種の方はぜひ優先度を高くして狙ってみたい働き方だと思いました。