AIでスコア予測するTOEIC勉強アプリ「abceed」のみで本番に挑んだ結果

AIでスコアを予測したり、おすすめの問題を自動で選んでくれるTOEIC勉強アプリ「abceed」のみで勉強し、本番に挑んでみました。
abceed自体のレビューや勉強方法・勉強時間、予測スコアと実際のスコアの差異について話していきたいと思います。
abceed公式サイト:abceed | AI英語教材アプリ
勉強方法や勉強時間
まず、勉強時間はアプリで記録されているので、トータルを確認したところ1996分。時間に直すと約33.3時間なので、1日1時間ちょいで1ヶ月分くらいですね。
ただ、この時間は実際に問題を説いていたり、解説を見ている最中のものなので、60分取り組んだとしたら50分くらい記録されている感じです。
勉強方法としては、TOIECのセクション別にアプリから最もおすすめされるPartの問題を素直に選んで解いたのみです。
厳密に言えば、前から持っていて何度か取り組んでいた「出る単特急 金のフレーズ」(TOIECに出やすい英単語帳の参考書)を少し見直しました。
予測スコアと実際のスコアの違い
予測スコア
abceedを始めた当初、数問解くと最初の予想スコアが算出されますが、そのときは660点でした。
そして、1996分勉強した結果、試験日2日前に最大スコアである775点になり、試験日1日前に750点に落ち着きました。(問題回答の実績によってリアルタイムでスコアが上下するため)
最大スコアに近い予測765点の頃の内約は、リスニング395点、リーディング370点です。
そして以下がTOEIC試験前日の予測スコア。
合計750点で、リスニング355点、リーディングが395点です。
実際のスコア
予測スコア750点であった翌日にTOEIC試験を受けた結果、実際のスコアは「725点」でした。そのため、差は「-25点」です。
スコアの内約として、リスニングが355点→405点、リーディングが395点→320点なので、リスニングについては予測スコアが比較的高い765点の頃よりも少し高い結果になり、リーディングについては予測スコアより大きく下がりました。
実際と予測に差が出た理由についての考察
リーディングが実際の結果より大きく差が出た理由については、問題を解く時間に関係してくると思います。
このアプリで問題を解く場合、例えば長文問題だと1問の回答目安が大体30秒になりますが、その制限時間を超えても回答があっていれば予測スコアが上がります。
しかし、本番の場合は時間配分があり、どこかの問題で時間を取りすぎると他の問題を十分な時間で解くことができません。
そのため、リーディングについては差が出てしまったのかなと思いました。
リスニングはリーディングと違って1問に取り組む時間が決まっているため、1問に時間を取りすぎることがないため低い方に差がでなかったのかなと思いました。
また、このアプリではリスニングの問題を解く前に選択肢や問題文を読むのに15秒時間が与えられますが、本番はスムーズに前の問題を説いた場合、次の問題を読むのに15秒以上の時間が与えられたため、それ予測スコア以上の結果が出たのかもしれません。
どうすれば実際の実力と予測スコアの差異をなくせるか
アプリで取り組んでるとき、特に今までに達成したことのない得点を出していると、制限時間を超えてでもちゃんと解こうとしてしまいますが、実際の実力を測りたい場合は必ず時間内に問題を解ききる、もしくは時間を超えたら回答をやめるというのが必要になると感じました。
実際、TOEICのリーディングについてはほとんどの方が時間に追われるため、素早く解く能力も求められています。
自分の場合、リーディングの予測スコアは395点だったので、時間が十分にあったらそれくらいの実力はあったということだと思います。
そのため、速読する力が個人的な課題になると思いました。
実際に勉強して感じたこのアプリのメリット・デメリット
メリット
いつでもどこでもスマホで短時間で取り組める手軽さ
机に向かって参考書を開いて解くのではなく、スマホ片手にもって取り組むので、勉強に向かうまでの壁が低いと感じました。
そのため、勉強感覚でなく気軽に取り組み始めることができました。
リアルタイムのスコア予測で、今の実力の目安がわかる
今の実力がリアルタイムで反映されるため、とても安心感があります。
これがないと実際に試験を受けて結果が出るまで自分の実力が完全にブラックボックスです。
予測スコアは勉強のペース配分の参考にもなりました。
勉強のモチベーションが上がる
回答結果によってリアルタイムで予測スコアが上下するため、解いていて面白いです。
予測スコアが今までに達成したこのない最高得点になると、次の回答が正解であればより良いスコアになるためゲーム感覚で白熱しました。
AIが自動で問題を選んで弱点を埋めてくれる
おすすめのPartや問題を自動で選んでくれるため、それに従ってボタンをおして出題されたものを解き続けるだけで勉強できます。
間違えた問題は後日ときどき再出題されて弱点を埋めてくれます。そのため、TOEIC独特の引っ掛け方や出題の仕方が分かっていきました。
デメリット
集中が途切れやすい
スマホで手軽に取り組める反面、SNSや他アプリの誘惑が多く横道にそれやすいと思いました。
ある研究では、勉強している時にスマホが見える位置にあるだけで学習効率が落ちるという結果が出たものもあります。
そのため、せめて他のアプリの通知を切るなどの対策をするのが良いと思いました。
長文問題が解きにくい
リスニング対策には真価を発揮すると思いましたが、リーディングには少し課題があると感じました。
前述の時間配分もそうですが、「~段落の何行目の単語の一番近い意味を選択せよ」のような出題では、スマホ画面に表示される場所とは異なっていたりするため、そのせいで時間内に解くのが非常に難しくなります。
また、スマホ画面の制限された範囲でたくさんの文章や選択肢を読む必要があるので、全体を俯瞰できる紙を用いて解くのとでは全然感覚が違うと思いました。
複数の問題も全部の問題を前もって見るには問題の表示を切り替えるために左右にスクロールする必要があるので少しめんどくさいです。
また、英語のフォントも本番では多彩な、時によってはとても読みにくいものが出てきますが、このアプリではすべての問題が同じようなフォントです。
英単語学習のしにくさ
このアプリは英単語問題の回答直後はどの単語が正解だったかだけが分かり、日本語訳が直後に出てきません。
10題連続で出題された後に日本語訳を確認できる形なので、mikanのような他英単語学習アプリと比べると少し学習しにくいと感じました。
総評
リアルタイムで予測スコアを算出し、AIによっておすすめの問題を自動で選出し、スマホで気軽にできるのでとてもおすすめできる勉強アプリです。
ただ、前述の通りリーディングについては少しやりにくく、だいぶ本番と勝手が違うと思いました。
もしこのアプリでリーディングの長文に取り組む場合は、制限時間内に回答するというのを遵守すべきだと感じました。
制限時間を無視すると実際の本番で求められるスピード感とギャップが生じ、スコアが乖離します。
そのため、長文については別で速読力を鍛えるか、紙媒体の問題集でも取り組むんでみるのが良いのかなと思いました。
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